PMSって何?彼女の接し方に迷ったときに役立つ5つのポイント

「いつもは優しい彼女が、なぜか急に不機嫌になる…」
「ささいな一言で、雰囲気が悪くなってしまう…」
最近、彼女との接し方に、そんな風に戸惑いや悩みを抱えていませんか?
理由がわからず、どうすればいいのか途方に暮れてしまうこともあるのではないでしょうか。
もしかしたら、その原因はPMS(月経前症候群)かもしれません。
PMSとは、生理が始まる前に心や体にさまざまな不調が現れること。

実はこれ、決して珍しいことではなく、内閣府が行った『令和5年度 男女の健康意識に関する調査(156ページ)』によると、20~39歳の女性の約7〜8割が、月経前に何らかの症状を感じていると言われています。
男性からすると「一体何が起きているんだろう?」と戸惑ってしまうこともありますよね。しかし、女性自身も自分の感情や体調の変化に戸惑い、辛い思いをしていることがあります。
この記事では、PMSへの理解を深め、彼女と穏やかに過ごすための接し方について、日常で実践できる5つのポイントをご紹介します。
- 生理前の彼女の気分の変化に戸惑っている方
- どう接すればいいか分からなくて困っている方
- ケンカを減らし、良い関係を築きたい方
- PMSの仕組みを理解してサポートしたい男性
- パートナーの心身のつらさに寄り添いたい方

記事執筆者 : cotomusubi | レイ
美容・メンタルヘルス・健康分野を中心に、読者の不安や疑問に寄り添う記事を制作するWebライター。 これまで多ジャンルで執筆してきた経験に加え、添削者として多くの文章に向き合ってきた経験を活かし、複雑な情報もやさしく整理し直して届けることを得意としています。子育てで実感した“生活に根ざした視点”を大切にしながら、教育・健康・ライフスタイルなどオールジャンルに対応しています
男性も知っておきたいPMSの基本

「彼女がイライラしているのは、もしかしてPMSのせい…?」
そう感じても、PMSが一体何なのか、なぜ起こるのかを詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
彼女を理解するための第一歩として、まずはPMSの基本について知ることから始めましょう。
PMSとは?女性の体に起こるさまざまな不調
PMSとは、「Premenstrual Syndrome」の略で、日本語では「月経前症候群」と呼ばれています。
その名の通り、生理(月経)が始まる前に、心や体にさまざまな不調があらわれることを指します。
PMSの症状は、一般的に生理が始まる3〜10日ほど前からあらわれ、生理が始まると軽くなったり、なくなったりするのが特徴です。
そして、その症状は本当にさまざま。
人によって、また同じ人でもその月によって症状の出方が違うこともあります。
例えば、以下のような不調が心や体に現れることが多いです。
心の不調
身体の不調

- わけもなくイライラする
- 急に悲しくなって涙もろくなる
- 気分が落ち込みやすくなる
- なんだか不安な気持ちになる
- 集中力がなくなる

- 頭痛や腹痛
- 腰痛胸が張って痛い
- ひどい眠気におそわれる
- 肌荒れやニキビができる
- 体がだるい、疲れやすい
大切な彼女の変化も、この中に当てはまるものがあるかもしれません。
ここで大切なのは、PMSの症状の種類や重さには個人差がとても大きいということです。
「友だちの彼女はそんなことないのに…」などと、他の人と比べるのはやめましょう。
症状がほとんどない人もいれば、日常生活に支障が出るほど辛い症状に悩まされる人もいます。
彼女がどんな症状で、どのくらい辛いのかは、彼女にしかわかりません。
PMSの原因
PMSが起こるハッキリとした原因は、まだ完全にはわかっていません。
毎月の生理周期に合わせて体は変化しており、その過程で女性ホルモンのバランスが大きく揺れ動くことが、心や体の変化につながる一因とされています。
女性の体は1ヶ月の中でも目まぐるしく変化しています。
PMSの時期の彼女の不調は、こうしたホルモンの波によるもので、本人の意思とは関係なく起こっているのです。
PMSの彼女との接し方!大切な5つのポイント

辛そうな彼女を前にして、
「何かしてあげたいけど、何をすれば良いかわからない」
「良かれと思ってしたことが、逆に彼女を怒らせてしまった…」
という経験があるかもしれません。

実は、ツムラの『生理に関する意識と実態調査』によると、男性の 約82.2%、女性でも 約70.5% が「PMSや生理でつらそうな人をサポートしたいが、対応の仕方が分からない」と回答しているのです。
ここからは、PMSの時期の彼女と上手に付き合っていくために、今からでも実践できる5つの大切なポイントをご紹介します。
ポイント1|PMSを理解する

もし、「PMSの症状だろうな」と察していたとしても、「どうせPMSなんでしょ」「またあの時期か」といった言葉を口にするのは絶対にやめましょう。
その一言は、不調をコントロールできない時期の彼女を、深く傷つける可能性があります。
彼女の気持ちそのものを否定されたように感じて、心を閉ざしてしまう場合も…
ポイントは、評価やアドバイスではなく、共感と肯定の言葉を選ぶことです。
そして大切なのは、純粋に彼女を心配する気持ちを伝えることです。
「何かあった?」
「もしかして、体調良くない?」
このように、まずは彼女の変化に気づき、声をかけてみましょう。
もし彼女が「なんでもない」と言うのであれば、それ以上深く詮索する必要はありません。
ポイント2|そっと見守るのも優しさ

PMSの症状が出ているときは、心も体も非常にデリケートになっています。普段なら気にならないような些細なことにも過敏に反応してしまったり、人と話すこと自体が大きな負担になったりすることもあります。
そんなときに、無理に元気づけようとしたり、原因をしつこく聞き出そうとしたりするのは逆効果になることも。
彼女が望んでいないのに「どこかに出かけようよ!」と誘うのも、かえって彼女を疲れさせてしまうかもしれません。
時には、あえて何もしないという選択も優しさになります。
彼女が「一人になりたい」と言ったときは、その気持ちを尊重してあげましょう。
運営者|asaわたしも、PMSの一人ですが、パートナーには毎回とても苦労させてしまっていると感じます。怒りたくもないし、情緒不安定になる自分もとても嫌になるので、一人時間を意図的に作るのは大切かもしれません。
「何かできることがあったら言ってね」と一言伝え、静かに見守る時間をつくってあげることで、彼女は安心して心と体を休めることができます。
ポイント3|言葉よりも行動でサポート


落ち込んでいる人を見ると、つい励ましの言葉をかけたくなりますよね。
しかし、PMSで辛い時期は、優しい言葉でさえもプレッシャーに感じてイライラしてしまうことがあります。
そんなときは、言葉で多くを語るよりも、さりげない行動で気持ちを示してあげるのが効果的です。
例えば
- 彼女が好きそうな温かい飲み物をそっと用意してあげる
- いつも彼女がやっている家事(食器洗いや洗濯など)を黙って代わる
- ブランケットを持ってきて、かけてあげる
- 腰やお腹を痛そうにしていたら、優しくさすってあげる
といった行動です。
ポイント4|リラックスできる環境づくり


PMSの時期は、ストレスを感じやすい時期。
彼女が少しでもリラックスできるような環境にしましょう。
例えば、テレビの音量を小さめにする、照明を少し暗くするなど外からの刺激を減らし、心身が落ち着けるような空間を、意識してみてください。
また、体が冷えると、腹痛や腰痛などの不調が悪化しやすくなります。
温かいブランケットを用意したり、湯たんぽやカイロを渡してあげたりするだけでも、彼女の辛さを和らげることができます。
もちろん、何が彼女にとって一番リラックスできるかは、彼女自身が一番よく知っています。
「何か手伝えることある?」と、彼女の意見を聞きながら、二人にとって心地よい空間をつくっていくことが大切です。
ポイント5|自分自身を責めない


PMSの時期の彼女から、普段では考えられないような感情的な言葉をぶつけられてしまうことがあるかもしれません。そんなとき、まともに受け止めてしまうと、あなた自身も傷つき、腹が立って喧嘩に発展してしまうでしょう。
ここで重要なのは、「これは彼女の本心ではなく、PMSの症状が言わせているのかもしれない」と一歩引いて、冷静に受け止めることです。
彼女の不調に寄り添い続けることは、あなた自身の精神的な負担になることもあります。
心の余裕がなくなってしまうと、優しく接したくても、ついイライラしてしまったり、無関心になってしまったりすることもあるかもしれません。
彼女を支えるためにも、まずはあなた自身が心に余裕を持てるように努めましょう。
まとめ


今回は、PMSの基本的な知識と、辛そうな彼女との接し方で大切にしたい5つのポイントについてご紹介しました。
PMSの時期の彼女は、自分でもコントロールできない心と体の不調に、一人で不安や辛さを抱えています。
そんなときに、一番近くにいるあなたからの理解やサポートは、何よりも心強い支えになります。
そして、PMSの時期を二人で乗り越えるためには、普段のコミュニケーションがカギを握ります。
ぜひ、彼女の心と体が安定している、体調が良いときに、一度PMSについて二人で話す時間を持ってみてください。
PMSの時期を乗り越えることは、時に忍耐や工夫が必要かもしれません。
しかし、彼女を理解し、そっと寄り添おうとするあなたの姿勢は、必ず彼女に伝わります。
一番重要なポイントは、彼女を大切に思う「思いやり」の気持ちです。


記事執筆者 : cotomusubi | レイ
美容・メンタルヘルス・健康分野を中心に、読者の不安や疑問に寄り添う記事を制作するWebライター。 これまで多ジャンルで執筆してきた経験に加え、添削者として多くの文章に向き合ってきた経験を活かし、複雑な情報もやさしく整理し直して届けることを得意としています。子育てで実感した“生活に根ざした視点”を大切にしながら、教育・健康・ライフスタイルなどオールジャンルに対応しています




