自律神経”は日本だけ!繊細な日本人が知っておきたい心と体の整え方
「なんだか最近、体がだるい…」「理由はないのに、気分が落ち込む…」
そんな原因不明の不調を感じて、「自律神経の乱れでは?」と言われたことはありませんか?
実際に、ロッテが行った『自律神経に関する意識調査』でも、64.5%の社会人が自律神経の乱れを体調不良の原因として意識している人が多いことがわかっています。
私たち日本人は、とかく繊細だと言われることがあります。
周りの空気を読んだり、完璧を求めたり、はたまた「人に迷惑をかけたくない」という気持ちが強かったり。
そんな日本人だからこそ、心と体のバランスを崩しやすい傾向にあります。
「自律神経」という言葉は、私たち日本人にとって、とても身近な言葉として、原因のわからない不調のときに使われています。
でも、実は、そんな「自律神経」という言葉、海外ではあまり耳にしないってご存知でしたか?
文化が違えば、心と体の捉え方も様々ですよね。
この記事では、文化の違う海外では心や体の不調とどう向き合っているのか、私たち日本人の心と体の整え方をご紹介します。
- 病院では「異常なし」と言われたが、体調不良が続いている方
- ストレスや疲れが抜けにくいと感じている方
- 自律神経の乱れについて、わかりやすく知りたい方
- 日本人特有の気質や繊細さに心当たりがある方
- 心と体の不調と、どう向き合えばいいか悩んでいる方

記事執筆者 : cotomusubi | レイ
美容・メンタルヘルス・健康分野を中心に、読者の不安や疑問に寄り添う記事を制作するWebライター。 これまで多ジャンルで執筆してきた経験に加え、添削者として多くの文章に向き合ってきた経験を活かし、複雑な情報もやさしく整理し直して届けることを得意としています。子育てで実感した“生活に根ざした視点”を大切にしながら、教育・健康・ライフスタイルなどオールジャンルに対応しています
「自律神経」って何?日本だけが使う言葉のワケ

「もしかして、自律神経が乱れているかも…」
私たちは、原因がはっきりしない心や体の不調を感じたとき、この言葉を口にしたり、耳にしたりすることがよくありますよね。
でも、このとても便利な言葉、そもそも一体どういうものなのでしょうか。
そしてなぜ、私たち日本人はこの言葉をこんなにも頻繁に使うのでしょう。
「自律神経」ってどんなもの?
簡単に言えば、私たちの体の中で、意識しなくても勝手に働いてくれている、とっても賢い神経のことなんです。
24時間、年中無休で私たちの体を守ってくれている司令塔のようなものです。
心臓を動かしたり、汗をかいたり、食べたものを消化したり。
私たちが意識しなくても、体が勝手にやってくれていることのほとんどを、この自律神経がコントロールしてくれています。
この自律神経には、主に二つの種類があります。
| 交感神経(アクセル役) | 副交感神経(ブレーキ役) |
|---|---|
| 活動するとき、緊張するとき、頑張るときに働くモードです。 車で言えば、エンジンをかけて前に進むための「アクセル」の役割です。 | リラックスするとき、眠るとき、体を休ませるときに働くモードです。 こちらは「ブレーキ」のように、心と体を落ち着かせる役割を担っています。 |
このバランスが崩れてしまうと、眠れない、疲れがとれない、イライラしやすい、胃の調子が悪いなど、さまざまな体のサインとなって現れることがあります。
これが、私たちが「自律神経の乱れ」と呼んでいる状態なんです。
なぜ自律神経という言葉がよく使われるのか?
なぜ私たち日本人は、この「自律神経」という言葉をこれほどまでに使うのでしょうか。
そこには、日本人の気質や文化が関係しています。
理由①:曖昧な不調に「名前」がつく安心感

「原因はわからないけど、とにかく調子が悪い」という状態は、とても不安ですよね。
そんなとき、「自律神経の乱れ」という”名前”がつくことで、漠然とした不安が少しだけ和らぎ、「これだったのか」と少しだけホッとできる。
そんな”お守り”のような役割を果たしてくれているのかもしれません。
理由②:周りの人に「説明」しやすい便利さ

周りの空気を読むことを大切にする私たちにとって、自分の不調を細かく説明するのは気が引けるもの。
そんなとき「自律神経が乱れてて…」と一言伝えれば、相手も「大変なんだな」と察してくれやすい。
これは、人間関係を円滑にするための、便利なコミュニケーションツールにもなっているのです。
理由③:「自分のせいじゃない」と思える”拠り所”

真面目で頑張り屋さんが多いからこそ、不調を感じると「自分の努力が足りないからだ」と自分を責めてしまいがちです。
そんなとき、「これは気合の問題じゃなくて、自律神経のせいなんだ」と思うことで、少しだけ自分を許すことができる。
そんな心の”拠り所”としても、この言葉は機能しているのかもしれませんね。
「自律神経」という言葉がない海外ではどう表現する?

「自律神経の乱れ」という言葉は、私たちの気質や文化に寄り添う、とても大切な言葉です。
では、海外の人が、同じように心や体の不調を感じたとき、どのように表現するのか、この疑問に、踏み込んでみましょう。
医療用語としては存在している
まず大切なのは、「自律神経」という神経の仕組み自体は、もちろん世界共通で存在しているということです。
医学の世界では「autonomic nervous system(オートノミック・ナーバス・システム)」という専門用語があり、その機能や不調についても研究されています。
しかし、日本で私たち一般の人が使うような「最近、自律神経が乱れてて…」というカジュアルな表現は、海外の日常会話ではほとんど聞かれません。
なぜかというと、海外では日常の不調とメンタルの状態を切り離さずに語る文化が根づいているためです。
例えば、英語圏の友人に「自律神経が乱れてるんだ」と伝えても、多くの場合、ピンとこないでしょう。
これは、言葉の壁というよりも、その概念の使われ方の違いによるところが大きいのです。
海外の人は「具体的な症状」で表現する
多くの場合、海外ではより具体的で、心の状態にフォーカスした言葉を使います。
原因がはっきりしない不調には
動悸や息切れ、過度な緊張を感じるとき→ 「Anxiety(不安)」
仕事や特定の活動で心身が燃え尽きたように感じるとき→ 「Burnout(燃え尽き症候群)」
プレッシャーによる心身の不調全般→ 「Stress(ストレス)」
このように、不調の原因を「自律神経」という便利な一つの言葉にまとめるのではなく、自分の心や体がどんな状態で、何を感じているのかをより具体的に言葉にしようとする傾向があるのです。
海外の人はどう整えている?心と体を回復させるシンプルな習慣

「自律神経」という便利な言葉がない海外の人たちは、心や体のバランスが崩れそうになったとき、一体どうやって自分を立て直しているのか。
そこには、特別なことではなく、私たちが日々の生活に少しプラスするだけで心が軽くなる、とてもシンプルで健やかな習慣がありました。
自分の気持ちを言葉にする

海外の友人たちを見ていると、自分の感情や今の状況を、とても素直に言葉にすることに驚かされることがあります。
これは、自分の内側に溜め込まず、外に出すことで、心のモヤモヤを軽くする効果があります。
誰かに話すことで、気持ちが整理されたり、思わぬ解決策が見つかったりすることもあります。
日記に書き出すことも、同じように自分の気持ちと向き合う大切な習慣の一つと言えるでしょう。
オフの時間を大切にする

仕事とプライベートのオンオフをはっきりと切り替えるのも、海外でよく見られる習慣です。
仕事が終われば、仕事のメールや連絡は一旦忘れて、自分のための時間に集中します。
週末や長期休暇は、家族や友人との大切な時間、あるいは自分の趣味に没頭する時間として、しっかりと確保します。
これは、意識的に心と体を仕事から解放し、十分に休息を取ることで、次の活動へのエネルギーをチャージしているのです。
オフの時間を確保することが、心身の回復には欠かせない習慣と言えるでしょう。
助けを求めることをためらわない

海外、特にアメリカなどでは、カウンセリングやセラピーがとても身近な存在です。
歯が痛くなったら歯医者さんに行くように、心が疲れたらカウンセラーに相談する。
一人で抱え込まずに、助けを求めることは決して弱いことではありません。
むしろ、自分を大切にするための賢明な選択と言えるでしょう。
友人、家族、地域の相談窓口など、困ったときに頼れる選択肢があることを知っておくのも、大切なセルフケアの一つです。
まとめ

「自律神経」という言葉から、日本と海外の心と体への向き合い方を見てきました。
日本では、この言葉が曖昧な不調に名前を与え、周りに説明しやすくする”お守り”のような役割を果たしています。
一方、海外では「ストレス」や「不安」といった具体的な言葉で不調を捉え、休息を大切にするシンプルな習慣で心身を整えています。
大切なことは、繊細な私たち一人ひとりが、自分に合った心地よい方法を見つけることです。
頑張りすぎず、呼吸を整えたり、好きなことをする時間を作ったりして、あなた自身を優しくいたわってあげてください。
この記事が、心穏やかな毎日を送るためのささやかなヒントになれば幸いです。

記事執筆者 : cotomusubi | レイ
美容・メンタルヘルス・健康分野を中心に、読者の不安や疑問に寄り添う記事を制作するWebライター。 これまで多ジャンルで執筆してきた経験に加え、添削者として多くの文章に向き合ってきた経験を活かし、複雑な情報もやさしく整理し直して届けることを得意としています。子育てで実感した“生活に根ざした視点”を大切にしながら、教育・健康・ライフスタイルなどオールジャンルに対応しています

