太っているのに寒がりなのはなぜ?「脂肪の保冷効果」と痩せ体質をつくる温活習慣
「周りは暑いって言ってるのに、自分だけ寒い…」
「脂肪があるのに、なんで冷えるの?」
そんな“矛盾した寒さ”を抱えている方は、実はとても多いんです。
じつはこの寒さ、単なる体質ではなく、脂肪の性質や筋肉量の低下による「冷え太り」のサインかもしれません。最近は、体型と体温調節の関係を扱った研究も増えており、肥満者は冷えやすいケースがあると示す論文もあります(参考:Speakman, 2018/PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30454605/)。
この記事では、「太っているのに寒がり」の本当の理由と、今日からできる“温めながら代謝を上げる”ケア方法をご紹介します。
- 太っているのに人より寒がりで悩んでいる方
- 冷え性の原因が体質だと諦めている方
- ダイエットしても冷えが改善しなかった方
- 無理な運動や食事制限なしで体質改善したい方

記事執筆者 : cotomusubi | ユウコ
美容・健康・メンタルケア・ライフスタイルなど、日々の悩みに寄り添う記事を制作するWebライター。 信頼できる情報をしっかり確認しながら、男女問わず読みやすい文章を心がけています。 二児の母としての経験も活かしつつ、暮らしに役立つリアルな視点を大切に執筆しています。
なぜ?「太っているのに寒がり」な3つの科学的理由

まずは、“太っている=寒くないはず”というイメージを、一度やさしくほどいてみましょう。実は体脂肪には、あなたが思っている以上に「冷え」を招く特徴があるのです。
脂肪は「保温材」であり「保冷材」でもある

脂肪はあたたかさを守ってくれる一方、一度冷えると温まりにくい「保冷材」のような性質を持っています。これは、スピークマン博士の研究でも示されており、脂肪組織は筋肉に比べて熱伝導率が低く、冷えるとそのまま温度を“キープ”しやすいことがわかっています。
そのため、外気で冷やされた脂肪がなかなか温まらず、体が常に冷えた状態に陥ってしまうのです。
体の中心を守るため、皮膚表面は冷えている

体には“中心を守る”という本能があります。体脂肪が多い状態だと、脂肪が断熱材のように働き、体内の熱が皮膚まで届きにくくなることも。
寒さを感じるセンサーは皮膚にあるため、皮膚の温度が低い=寒いと感じやすい状態に。
これは、痩せている人より“寒がり”になる一つのパラドックスです。
熱を生み出す「自家発電(筋肉)」が足りていない
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体脂肪が多めの方は、相対的に筋肉量が少ないことが多いと言われています。
筋肉は熱を生む“自家発電装置”のようなもので、ここが働かないと、いくら脂肪がついていても体は温まりません。
たとえるなら、魔法瓶の中にお湯が入っていない状態。
外側をいくら断熱しても、内側に“熱源”がないと寒いままなのです。
放っておくと危険!「冷え」と「肥満」の悪循環

「寒がり」は単なる体質ではなく、そのまま放っておくと“太りやすさ”を強めてしまうことがあります。ここでは、その悪循環について分かりやすく整理します。
内臓を守ろうとしてさらに脂肪がつく
体が冷えると、内臓温度を守ろうとして脂肪をため込む防衛反応が働きます。
結果として、冷えているほど脂肪がつきやすくなるという逆効果に。
「セルライト」と血行不良
冷えた脂肪細胞は老廃物を溜め込みやすく、セルライト化しやすいと言われています。
セルライトは血管を圧迫し、さらに血流を悪くしてしまうため、末端の冷えがどんどん加速してしまいます。
【夏も注意】太っている人特有の「汗冷え」
少しの移動で汗をかきやすい方は、エアコンが効いた部屋に入った瞬間に冷える“汗冷え”が起きやすい特徴があります。濡れた下着が体温を奪い、内側から急速に体を冷やしてしまうんです。
着膨れせずにポカポカ!今日からできる「3つの温活セルフケア」

ここからは、寒がり&冷え太りの悪循環を断ち切るための、今日からできるカンタン温活をご紹介します。どれも続けやすいものばかりです。
【食事】生姜だけじゃない!「タンパク質」で熱を作る

「温め食材」と聞くと生姜を思い浮かべる人が多いですが、実は食後の熱産生(DIT)に最も寄与するのはタンパク質とされています。
中京女子大学・栄先生の研究でも、タンパク質は摂取後の熱産生が大きい栄養素であることが紹介されています。
赤身肉や魚、卵、ヨーグルトなどのタンパク質食品を適度に取り入れることで、“食後に体がぽかぽかしやすい状態”をサポートできます。
詳しくはこちら(PDF):DIT(食事誘発性熱産生)と運動時の体温調節反応
【服装】「3つの首」と昨日と違うインナー選び
「厚着は太って見えるからイヤ、でも、寒いのもイヤ」
そんな方は、まず首・手首・足首の3点だけを重点的に温めるのがおすすめ。ここを温めると体全体の血行がよくなります。
さらに、汗冷えが気になる方は
- 吸湿発熱素材
- 登山用の機能性インナー
- 予備の下着の持ち歩き
などを活用すると、冷えを大幅に防げます。
【運動】ハードな運動は不要!「大きな筋肉」を動かす
寒いと「動きたくない…」となりがちですが、温活で優先すべきは下半身の大きい筋肉。全身の約7割が集まっています。
おすすめの運動はこの2つ
イスに座ったままの“かかと上げ下げ”
(ふくらはぎ刺激)
ゆっくりスクワット
(10回でもOK)


“続けられる温活”こそ最強です。
温めれば痩せやすくなる!体質改善への第一歩

体温が1度上がると、基礎代謝が約13%アップすると言われています。
つまり、体を温めることはそのまま“痩せ体質づくり”につながるのです。
さらに、体がしっかり温まっていると血行が良くなり、むくみや冷えによるだるさも軽減しやすくなります。
小さな習慣でも続けるほど、体は確実に変化していくものです。 寒がりを改善することは、体も気持ちも軽くなる第一歩。 できることから気軽に始めてみましょう。
まとめ

太っているのに寒がりなのは、体の仕組みとして自然なことです。
自分を責める必要はありません。
でもその裏には、筋肉不足と冷え太りのサインが隠れている可能性があります。
温めるケアを続けて、「冷えと肥満の悪循環」から抜け出し、代謝のいい身体を手に入れましょう。
今日から少しずつ、「ぽかぽか習慣」を始めてみませんか?

記事執筆者 : cotomusubi | ユウコ
美容・健康・メンタルケア・ライフスタイルなど、日々の悩みに寄り添う記事を制作するWebライター。 信頼できる情報をしっかり確認しながら、男女問わず読みやすい文章を心がけています。 二児の母としての経験も活かしつつ、暮らしに役立つリアルな視点を大切に執筆しています。

